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奥歯のインプラントは難しい?理由とメリット・デメリットを解説

奥歯のインプラントは難しい?理由とメリット・デメリットを解説

奥歯は、食べ物を噛み砕くという重要な役割を担っています。

しかし、虫歯や歯周病、不慮の事故などで失ってしまうことも少なくありません。

「奥歯のインプラントは難しい」と耳にすることがありますが、それはなぜなのでしょうか。

奥歯のインプラント治療は、前歯に比べて噛む力が強くかかる、骨や神経の位置関係が複雑などの理由から、専門的な技術が求められます。

この記事では、奥歯のインプラント治療が難しいとされる理由、治療のメリット・デメリット、そしてインプラント以外の治療法について詳しく解説します。

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奥歯を失うとどうなる?放置が招く4つのリスク

奥歯を失うとどうなる?放置が招く4つのリスク

奥歯は食事をするうえで重要な役割を担っていますが、1本くらい失っても大丈夫だろうと放置してしまう方も少なくありません。

しかし、歯がない状態を放置すると、口腔内だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性が否定できません。

ここでは、奥歯を失ったままにすることで起こりうる4つの代表的なリスクを紹介します。

噛めずに食事の質が低下する

奥歯の主な役割は、食べ物を細かくすり潰し、唾液と混ぜ合わせて飲み込みやすくすることです。

奥歯を失うと、硬いものや繊維質なものが食べにくくなり、食事の楽しみが大きく損なわれてしまいます。

十分に咀嚼できないまま食べ物を飲み込むと、胃や腸などの消化器官に負担がかかり、栄養の吸収効率が下がる可能性も否定できません。

その結果、食事が偏り、全身の健康状態に影響を及ぼすことも考えられます。

顔の輪郭が変わる

歯を支えている顎の骨(歯槽骨)は、噛むことによる適度な刺激で骨の密度と量を維持しています。

歯を失うと骨への刺激がなくなり、使われない骨は時間とともに徐々に痩せていきます。

特に奥歯部分の骨が痩せてしまうと、その上にある頬の組織が内側に落ち込み、頬がこけたような印象を与えかねません。

これにより、見た目の年齢が上がって見えたり、顔全体の輪郭が変わってしまったりすることがあります。

噛み合わせが崩れる

歯には、空いたスペースに向かって少しずつ移動する性質があります。

そのため、奥歯が1本抜けたままになっていると、隣の歯がその空間に倒れ込んできたり、噛み合う相手だった歯が伸びてきたりすることもあるのです。

歯の移動は、口腔内全体の噛み合わせのバランスを徐々に崩壊させ、顎関節症や頭痛、肩こりなどの原因となることがあります。

周囲の歯も失いやすくなる

奥歯が1本なくなるだけで、その分の噛む力を残った他の歯で補わなければなりません。

特に奥歯は食事の際に強い力がかかるため、周囲の歯への負担が大きくなります。

過度な負担は、健康な歯にひびが入ったり、歯の根が割れたりする原因となるほか、歯周病を悪化させる一因にもなります。

結果として健康な歯の寿命を縮め、将来的にさらなる歯の喪失につながる恐れがあるのです。

奥歯のインプラントが専門技術を要する理由

奥歯のインプラントが専門技術を要する理由

奥歯のインプラント治療は、他の部位に比べて解剖学的に複雑な点が多く、歯科医師には精密な診断と高度な技術が求められます。

ここでは、奥歯のインプラントが専門技術を要する理由を解説します。

噛む力が強く噛み合わせ調整が必要

奥歯には、食事の際に自分の体重と同等か、それ以上の強い力がかかるといわれています。

そのため、インプラントが噛む力に長期間耐えられるよう、適切な太さや長さのものを選び、正確な位置に埋め込むことが必要です。

また、治療後の噛み合わせの調整も重要で、周囲の歯と調和し、特定の歯に過度な負担がかからないように精密な調整が求められます。

奥歯は口を開けにくく手技が難しい

治療を行う奥歯の周辺は、頬や舌があるため視野が狭く、治療器具も届きにくい場所です。

限られたスペースの中で正確な手術を行うには、歯科医師の豊富な経験と熟練した技術が不可欠となります。

患者さまにも、治療中はできるだけ口を大きく開けていただく協力が必要となります。

上顎は上顎洞との距離が近い

上顎の奥歯の上には、『上顎洞(じょうがくどう)』または『サイナス』とよばれる、鼻に通じている大きな空洞が存在します。

歯周病が進行した場合や、歯を失ってから長い期間が経過している場合、この部分の骨が薄くなっているケースが少なくありません。

インプラントを埋め込む際に上顎洞の粘膜を傷つけないよう、CT撮影などで骨の厚さを三次元的に正確に把握し、慎重に手術を進める必要があります。

下顎は神経を避ける必要がある

下顎の奥歯の下には、『下歯槽神経(かしそうしんけい)』という太い神経と血管が通っています。

この神経は、下唇や顎の感覚を司る重要な役割を担っています。

インプラント手術の際に下歯槽神経を傷つけてしまうと、下唇などに麻痺が残る可能性があるため、十分な注意が必要です。

そのため、CT画像で神経の位置を正確に確認し、細心の注意を払って治療を行わなければなりません。

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奥歯をインプラントで補う場合のメリットとデメリット

奥歯をインプラントで補う場合のメリットとデメリット

奥歯の治療法としてインプラントを選ぶことには、多くのメリットがある一方で、知っておくべきデメリットも存在します。

ご自身にとって適切な治療法を選択するためには、両方の側面を正しく理解し、納得したうえで治療に臨むことが大切です。

ここでは、奥歯をインプラントで補う場合のメリットとデメリットを紹介します。

【メリット】周囲の健康な歯に負担をかけない

インプラント治療は、歯を失った部分の顎の骨に人工歯根(インプラント体)を直接埋め込むため、独立して機能します。

ブリッジのように両隣の健康な歯を削る必要がなく、部分入れ歯のようにバネをかけて負担をかけることもありません。

ご自身の健康な歯を残せるのは、インプラント治療の大きなメリットといえるでしょう。

【メリット】自分の歯のようにしっかり噛める

インプラントは顎の骨としっかりと結合するため、天然歯と似た安定した噛み心地を取り戻すことができます。

入れ歯のようにずれたり外れたりする心配がほぼなく、硬い食べ物でも気にせず食事を楽しめるようになり、食感や味をしっかりと感じられるでしょう。

【メリット】顎の骨が痩せるのを防ぐ効果

歯を失うと、歯根から骨に刺激が伝わらなくなり、顎の骨が徐々に痩せてしまいます。

インプラントを入れることで、骨の吸収を防ぐ効果が期待できます。

インプラントが天然歯根の代わりとなり、噛む力を直接骨に伝えるため、骨の健康が維持され、顔の輪郭の変化を未然に防ぐことにもつながるのです。

【デメリット】外科手術と一定の治療期間が必要

インプラント治療は、歯茎を切開して顎の骨にインプラント体を埋め込む外科手術を伴います。

また、埋め込んだインプラントが骨と結合する『オッセオインテグレーション』とよばれる期間を待つ必要があり、一般的に数ヶ月を要します。

そのため、カウンセリングから最終的な人工歯の装着までには、ある程度の時間がかかることを理解しておきましょう。

【デメリット】治療後の定期メンテナンスが不可欠

インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病に似た『インプラント周囲炎』という病気にかかるリスクがあります。

インプラント周囲炎は、インプラント周囲の歯茎に炎症が起き、進行すると支えている骨が溶けてしまう病気です。

インプラントを長持ちさせるためには、毎日の丁寧なセルフケアに加え、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアが欠かせません。

奥歯をインプラントで補う場合の注意点

奥歯をインプラントで補う場合の注意点

奥歯のインプラント治療を検討する際には、メリット・デメリットのほかに、いくつか注意すべき点があります。

特に、口腔内の状態によっては追加の処置が必要になる場合があり、費用面については事前にしっかりと把握しておくことが重要です。

ここでは、奥歯のインプラント治療における注意点を紹介します。

骨造成など追加処置が必要な場合がある

インプラントを埋め込むためには、十分な量と質の顎の骨が必要です。

歯周病の進行や歯の喪失からの期間経過により骨が不足している場合には、『骨造成』とよばれる骨を補うための追加処置が必要になることがあります。

骨を補う主な治療法は以下の通りです。

  • サイナスリフト
  • GBR(骨誘導再生法)
  • ソケットリフト
  • 骨移植

サイナスリフトやソケットリフトは上顎の骨が薄い場合、GBRや骨移植は骨の幅や高さが足りない場合に適用されます。

これらの処置は、インプラント治療の予後を安定させるために重要ですが、別途費用や治療期間が必要となります。

どの処置が必要になるかは、CT撮影などによる精密な検査を経て判断されるため、事前のカウンセリングで詳しく確認しましょう。

原則保険適用外のため費用が高額になる

インプラント治療は、一部の例外を除き、原則として公的医療保険が適用されない自費診療です。

そのため、保険適用のブリッジや入れ歯に比べて治療費が高額になる傾向があります。

費用は、埋め込むインプラントの本数や種類、前述した骨造成の有無、使用する上部構造の材質などによって変動します。

インプラント以外で奥歯を補う治療方法

インプラント以外で奥歯を補う治療方法

歯を失った際の治療法は、インプラントだけではありません。

外科手術に抵抗がある方や、治療費用を抑えたい方、持病などによりインプラント治療が難しい方のために、他の選択肢も存在します。

ここでは、インプラント以外の代表的な治療法であるブリッジと部分入れ歯について紹介します。

ブリッジ

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を土台として削り、そこに橋を架けるように一体型の被せ物を装着する治療法です。

固定式のため安定感があり、比較的しっかりと噛むことができます。

保険適用の場合は金属製のものが一般的ですが、自費診療であれば、セラミックやジルコニアといった天然歯に近い色調の素材を選択でき、審美性を高めることも可能です。

ただし、いずれの場合も健康な歯を削る必要がある点と、歯のない部分の骨は徐々に痩せてしまう点には注意が必要です。

部分入れ歯

部分入れ歯は、残っている歯に金属のバネ(クラスプ)などをかけて固定する、取り外し式の装置です。

ブリッジのように健康な歯を大きく削る必要がないのがメリットです。

保険適用の入れ歯はレジン(歯科用プラスチック)で作られ、比較的安価に作製できます。

自費診療では、金属のバネがないノンクラスプデンチャーや、床部分が薄い金属床義歯など、審美性や装着感に優れた選択肢もあります。

まとめ

奥歯を失ったまま放置すると、噛み合わせの崩壊や他の歯への負担増など、さまざまな口腔内のトラブルにつながります。

インプラントは、周囲の歯に負担をかけず、ご自身の歯のようにしっかり噛める優れた治療法ですが、外科手術が必要であり、治療後のメンテナンスも欠かせません。

奥歯のインプラントは専門的な知識と技術を要するため、信頼できる歯科医師に相談することが大切です。

どの治療法がご自身にとって適切かを知るためには、まずは歯科医院で精密な検査を受け、カウンセリングを受けることをおすすめします。

宮本歯科では、患者さまのお悩みやご希望を丁寧にお伺いし、インプラントだけでなく、ブリッジや入れ歯も含めた複数の選択肢を提案しています。

奥歯を失ってお困りの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

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